十和田湖こけし(1)
今回は以前もご紹介したことがある、こけし郵便こけし通信)です。
少し前に秋田に行ったので、秋田産の古いモノはないかなぁ?と探してみたら、このこけしが出てきました。乙女の像(高村光太郎作)と「十和田湖」の文字が描いてあります。
十和田湖こけし(2)
残念…。乙女の像があるのは青森県です。
でもまぁ、秋田県のおとなりということで…と思ったら、こけしの中に細長い便箋「こけしのたより」が入っていて、お手紙が書いてありました。妹さんに宛てたもので、かねてからの願いが叶って十和田に来られたこと、前日には秋田県鹿角市にある縄文遺跡、大湯ストーンサークルに行かれたそうです。
「とても素敵な旅行でした。十和田出発を前にして さようなら 姉より」
とインクで書かれた、美しい文字のお便りは締めくくられていました。
なんだか、ほんわかとあたたかい気持ちになりました。お手紙に秋田が書かれていたことも嬉しく…それと同時に、私、十和田湖も大湯ストーンサークルも行ったことがありません! 次回はぜひ。新たな目的地ができました。

コロナ以降、行ったことのない土地を訪れる旅行は、はじめてです。男鹿半島に行ったのですが、夜に“五風なまはげ太鼓”を見ました。男鹿温泉交流会館で“恩荷(おんが)”さんが、なまはげ姿になり、和太鼓で演奏される力強いパフォーマンス。心身に響く、和太鼓の音と振動は、迫力満点でビックリ。それも、演奏されている皆さんは、毎日ご自分のお仕事が終わってから演奏されるそうで、男鹿という土地、なまはげの伝承を、若い方々が頑張っておられる姿に心打たれました。
なまはげ太鼓
実は私、恥ずかしながら、なまはげって鬼だと思っていました。ニュースで見るなまはげは、だいたい子供を泣かせているシーンばかりで…。しかし、なまはげって神様だったんです。猛省しました。子供たちの怠け心を戒めるだけでなく、五穀豊穣、家内安全、疫病退散をもたらしてくれる来訪神なんだそうです。
五風なまはげ太鼓
なまはげと目が合っても怖いという気持ちにならなくてよいと、がんばっている自分の瞳で見返せば、なまはげはじっと見つめて、去っていくと…。ナルホド。自分の心の中の弱さや、やましさを見抜いて、導いてくれる神様でもあるのですね。
なんとなく怖いと思っていたなまはげが、弱った時の私を導いてくれる神様だと知り、真山神社では、なまはげのお守り、秋田空港では、斬新な(?)なまはげのキーホルダーを求めました。
なまはげお守り

余談ですが…。
故郷の水木しげるロードにいる砂かけばばぁと、なまはげって、目力が似ていると思ったりして…。
すなかけばばぁ