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しばらく前から、いわゆる「ボテ箱」が欲しくなって、ネットオークションや骨董市で探していました。最近はついぞ見かけなくなりましたが、私の若いころくらいまで、本屋さんなどが使う自転車の荷台にくくりつけてあって、配達なんかに使われた箱です。材質はファイバーを塗装したものでしょうか、縁を折り返して鋲留めし、角に金具で補強をした姿が、いかにも頑丈そうに思えたものでした。
なぜ欲しくなったかというと、私の部屋の本棚の横に小さいテーブルを置いていて、小物を並べたりしているのですが、このテーブルの下に入る収納があったら‥‥しかも、アンティークや古い家具としっくり来る質感と色のものがあれば‥‥と思ったからです。

そんな物欲を抱えて早や数年。見つけても傷んでいて、「これはちょっと‥‥」となったり、オークションで値段が折り合わず買い逃したりを繰り返し、ようやく理想に近いものを求めることができました! 写真のボテ箱がそうです。
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厚いファイバーのポコポコとした質感、いかにもらしいこの色合い、鋲や金具の塗装もあまりはがれておらず、とてもいい状態ですよね。側面には「第一クレィヨン」のロゴと、正ちゃん帽をかぶった女の子が描かれていて、妻面にはロゴと同様のレタリングで「文部省 指定色」と誇らしげ。
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こちらの妻は「第一繪具」とありますね。本屋さんや文具屋さん向けに、この「第一繪具」が宣伝を兼ねてボテ箱を作り、配布したのでしょう。
店主のおじさんが、昔の重そうな黒い自転車の荷台にこの箱を乗せて、定期購読誌の配達や、学校への納品にいそしんだ風景が目に浮かびました。雑誌が衰えてしまった今、本屋さんの配達っていうのも、ピンとこない方の方が多いかもしれませんね‥‥。

さて、ニコニコしながらボテ箱を拭いて、テーブルの下に滑りこませてみたら、嬉しいことにサイズもぴったり! 周りに置かれた古いモノたちともしっくりきて、昔から私の部屋にあったと思えるくらい、違和感がありませんでした。容量も十分あるので、娘と二人でテーブルの上にちらかしまくっているモノを、急な来客時にもパッと放り込めます。まさに趣味と実益を兼ねた逸品、大切に使いたいですね。