皆さんご無沙汰しております。あわただしく日々を過ごすうち、あっという間に7月になってしまいました。
6月末、可愛がってくれた叔父が亡くなりました。親戚のうちでも特に親しくしていた叔父だけに、さみしさもひとしおです。葬儀に集まった親戚一同、中には数十年ぶりに顔を合わせる人もいたりして、叔母が出してきた古いアルバムをのぞき込みながら、叔父の思い出話をしました。祖母や若かった叔父たちの姿、子供のころの両親の写真まであって、私の生まれるはるか前の時代の雰囲気が感じられ、さみしくも楽しいひとときを過ごしたのでした。
ランドセル2 (2)

そんなあわただしい中、引っ越しをして早や5ヵ月が過ぎようとしています。日めくりカレンダーも半分の厚さ、年の半ばも過ぎてしまい、毎日の早いことに驚かされます。部屋の整理も付いてきたので、ようやく古いモノたちを出して、部屋に飾ってやろうという気になりました。壁に陶製の代用フックをつけて、真っ先にぶら下げてみたのが、写真のインコが描かれたランドセルと、セルロイドの水筒2つです。
絵柄も色合いも可愛くて、本当に癒されますね。
娘が背負っている今のランドセルとくらべると、まずサイズがまったく違って、とても小さいのです。娘が使っているたくさんの教科書など、入りそうにありません。でも、絵柄への色付けや縫製など、いかにも一つ一つていねいに作られたであろうこのランドセルを見ると、当時の子供たちへの愛情が伝わってくるようで、どこか優しい気持ちになれるのでした。
水筒は、一時期のせっけん箱のような柄の入ったセルロイドの本体に、ブリキのキャップと皮のベルトが付いたもの。フタのてっぺんにはこの時代の小物に定番の、小さな方位磁石がついています。カラフルで、セルロイド独特のやわらかい色合いの水筒に、振るたびチリチリと可愛い音を立てる方位磁石。これを買ってもらった子供は、さぞ得意だったろうと想像すると、ワクワクが止まりませんでした。以来、このタイプの水筒がすっかり気に入ってしまい、見つけるたびに買い求めて、我が家には結構な数のセルロイド水筒がおります。

最後に、このたびの西日本の豪雨、本当に痛ましい限りですね。私も西日本出身で、関西・中国地方にも親しい方が多いだけに、他人事とは思えません。被害にあわれた皆様の安全と、一日も早く日常のくらしが回復されることをお祈りしています。