慌ただしく、忙しかった7月が終わろうとしています。6月から今月にかけてのこの約一カ月は私にとって、ろうそくのともし火を目にすることが、本当に多かった日々でした。なぜろうそくに縁があったかは後でお話しするとして、そんな最近にちなんで、ろうそくをモデルにしたお品を掲げてみたいと思います。
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写真をご覧になって、「えっ、これがろうそく?」と首をかしげた方もおられるでしょう。長さはだいぶ短くデザインしてありますが、これは和ろうそくを模したものです。
見慣れている洋式のろうそくとは違い、芯がまるでソフトクリームのようにねじれて、太くなっていますね。用途は貯金箱で、高さが105ミリ、底の直径が45ミリほどの小さなもの。木の挽き物に泥絵具っぽい塗料で彩色していましたから、もしかしたら、加工方法の近いこけしの職人さんが作ったのかもしれません。


表面には、ちょっと読みにくいですが「名古屋東別院 本堂再建協賛志」、「あなたの××(2字不明)志で あなたの本堂」と書かれています。検索してみると、名古屋東別院というのは、真宗大谷派名古屋別院のことみたいですね。
名古屋東別院は戦争中、名古屋大空襲で焼けてしまい、戦後再建されたとのことですから、このろうそく形貯金箱も戦後間もなく、再建のための募金をお願いします、という意味で配られたものではないでしょうか。人々の再建への願いがともし火となって、この小さな貯金箱一つ一つに込められたと思うと、ろうそくというのは本当にぴったりの形に思えますよね。
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さて、慌ただしかった私の身辺ですが‥‥。まず6月中旬に、娘がお祭りで釣ってきて、1年間お世話していたサワガニが亡くなり、7月初旬には12年も一緒にいて、家族同然だった小鳥が老衰で大往生。そして先週、恩師といってもいい過ぎでない、大切な方(こちらは人間です!)が病でこの世を去り‥‥と、不幸続きでした。お線香とろうそくの火を、目にしてばかりいた気がするのも、無理もない日々ではあったのです。さすがに堪えました。

自分でいうのも何ですが、変化や喪失感に負けない強い性格だと思ってきたので、凹み具合が我ながら意外で「トシをとったなぁ」とタメ息をついたものです。ともあれ、今はみんなの冥福を祈るばかり。頑張ってまいりましょう。