元号が令和に変わって早いことで、もうすぐ3ヶ月。お盆が過ぎ、娘の小学校も夏休みになって、とっくに季節は夏の盛りにかかったはずなのに‥‥青空をほとんど目にすることのない、この梅雨空続き。肌寒い日が多く、洗濯物は乾かないし、まわりの人たちを見ても、お天気のせいか気持ちが落ち込みがちのよう。なんと、7月23日時点で27日連続雨だとか。私も毎日「梅雨はいつ開けるのよ?」とブーブーいっています。

さて、今回のお品ですが、そんな重苦しい梅雨に入る前のこと。神保町のある古本屋さんの店頭に、無造作にいろいろなモノが入っている段ボール箱を見つけ、のぞき込んでみました。その中で思わず惹かれたのが、写真の大きな平べったい瀬戸物の何か。お皿のようにも見えましたが、穴が開いているし形もいびつだし、違うみたい。何でしょう?
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裏返しのようだったので、表を見てみようと持ち上げると、まあずっしりと重たいこと。後で持ち帰ってから計ってみたら、幅29㎝、縦27.5㎝、厚みが3㎝もあったんですから、重いのも当たり前といえばそうですが。
で、ひっくり返して表を見たら、びっくり! 抱き茗荷紋みたいな周りに葉をあしらった真ん中に、赤い郵便マークが。どこか手づくり感のある雰囲気ですが、やはり郵便局で飾られたのでしょうか。ん? このデザイン、どこかで見たことがあるような…。どうしようかな、としばらく悩み、用事を済ませて戻ってきて、まだ残っていれば買おうと思いました。
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戻ってきてまだいることを確認、ホッとして正札を見ると、なんと500円。このお値段は安すぎる! 土代にもならないような…。重たいけれど、つれて帰ることにしました。お店の方に「いつ頃のモノですか?」とうかがったのですが、「素性まではわかりません。このお値段ですから~」とのこと。正体不明なところにも、かえって惹かれるものがあります。

家に帰ってから、「確か、同じようなデザインの郵便マークを描いたモノがあったなあ‥‥」とガラス棚を探してみたら、ありました! おなじみ二宮金次郎の描かれた陶板、上の方に小さくですが、今回のモノとよく似た郵便マークが。「逓信省」の文字があるところからもわかるように、戦前製ですが、このころはこのデザインが正式のものだったのでしょうか。ちなみにこちらは幅5.5㎝、縦10㎝と手のひらサイズです。
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いつ見ても味がありますねえ、二宮金次郎の柴を背負いつつ本を読むスタイル。こちらは働きながら、ですからだいぶ違いますけれど、今のながらスマホを思い出してしまいます。
帰宅した主人に、郵便マークの看板を見せたところ、「面白いのを買ってきたねえ。ちょっと素人くさいような感じもするから、郵便局の局長さんが自腹であつらえたのかなぁ。郵便局の入口の軒下とかに飾られていたのかもね。」と興味深そうでした。
裏に銘も入っていなかったのが不思議ですが、用足しの途中でこんな楽しい品に出会えたのですから、お得感も大きいですよね。