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娘と軽井沢へ行ってきました。東京にくらべ、ぐっと涼しくなるかと思って降り立ったご当地は、よく晴れて日なたを歩くと暑いくらい。昨年に引き続き「楽焼き」をやりたがる娘をなだめながら、少し街をぶらぶらし、やはり夏の軽井沢といえば骨董市と、旧軽井沢公民館へ。
軽井沢骨董市は、例年通り8月いっぱい開催しています。森の中の公民館はいつもと変わらない、しっとりと落ち着いたたたずまいで、スペースもたっぷりで見ごたえがあります。
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残念ながら、顔見知りの業者さんには会えなかったのですが、所狭しと並んだ品々を見て回るうち、ふと、小さな缶切りが目に留まりました。

缶切りといっても、長さは約9㎝と、指先でつまむような本当に小さなもの。台所に常備してあったようなものでなく、おそらく登山などの折にポッケに忍ばせて使う、携帯用でしょう。取っ手は青く塗られた木製挽物で、径は太めの鉛筆くらい。特に目を引かれたのは、金属部分の刻印です。
「公/カントリー/No.60/PATENT.A/ No.13348」。「公」は〇で囲まれています。そう、マル公マーク。以前紹介した、二宮金次郎の墨にも印刷されていました。
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マル公マークについては、サクラクレパスさんご執筆の記事に詳しく解説されているので、こちらをお読みください。古いモノを集めていて、素性がわかるというのは大きな楽しみでもあります。パテントナンバーもあったので、特許庁のサイトに行ってで検索してみたのですが、やり方が悪かったのか、うまくヒットしませんでした‥‥。
ちなみにこの缶切り、缶の縁に垂直に立て、右上の突起部分を縁の折り返しに引っ掛けて、キッコ、キッコと切ってゆくのです。ちょっと小さめですから、開くようになるまで切るのはずいぶん手間でしょうね。

しかし、缶切りというのも、私たちの生活から、ほぼ姿を消しつつある道具の一つですよね。今の缶詰は、缶切り不要のプルトップ式になりましたし、レトルトなど保存食も多彩になりましたから。
似たような道具に、ビンの王冠を抜く「栓抜き」がありますが、こちらは宴席や、お葬式のお浄めの席でまだまだ使う機会があるので、絶滅した、という感じはしませんよね。